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蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、短時間で発疹が出現し消失する発疹です。時間や場所を変えて常に体のどこかに発疹が出現し続ける場合がありますが、一つ一つの皮疹はよく観察すれば、たいていは数時間以内、長くても24時間以内にほぼ跡形もなく消えるものを蕁麻疹と言います

最もよく見られる蕁麻疹は、膨隆疹と言って「蚊に刺されたような」少し盛り上がった境界のはっきりした皮疹が出現します。膨隆疹に赤み(紅斑)をともなう場合もあります。蕁麻疹によってはあまり発疹がはっきりせずかゆみだけが感じられるものや、麻疹(はしか)のようにパラパラした細かな皮疹、ぼつぼつした小さな赤い丘疹が見られるようなものまで、一口に蕁麻疹と言って実は様々です。一般的にはかゆみをともなうことが多いですが、あまりかゆみを感じないこともありますし、かゆみだけでなく熱っぽい・痛がゆい等と感じる人もいてその訴えは様々です。ただいずれも24時間以内にほぼ跡形も残さずいったん消失するという点で共通するのが蕁麻疹です。

蕁麻疹は、100人いればそのうち数人が一生のうちに一度は蕁麻疹を発症すると言われるありふれた疾患で、誰にでも突然起こりうる病気です。蕁麻疹は短時間のうちにいったんは消失する病気なので、発症してもそのまま放置している人も多く見られます。しかし蕁麻疹が慢性化し1ヶ月以上続く慢性蕁麻疹の状態になると、非常に治りずらくなります。慢性蕁麻疹の中には、数年から十数年以上も薬を飲み続けている人もいます。このため蕁麻疹を発症したら、なるべく早く皮膚科に相談してください。

ほとんどの蕁麻疹は一過性にかゆみや皮疹が出るだけですが、まれにのどの腫れや腸の腫れをともなう場合があります。発疹とともに息苦しさを感じたり、下痢や腹痛をともなう場合は、早急に医療機関を受診してください。顔や唇が腫れる場合も同様に、早めに医療機関を受診してください。

原因

蕁麻疹の原因は非常に多彩です。特定の食物や物質を摂取したりまたはそれに触れる、日光や温熱寒冷・機械的な接触などの物理的刺激を受ける、細菌やウィルスによる感染などが原因としてよく挙げられますがこれらは一例で、実際には更に多くの原因が存在しており、また複数の原因が組み合わさって起こる場合もあると考えられています。食物と運動が合わさって起こる蕁麻疹もあります。

このため蕁麻疹の原因がはっきりわかっている人はとても少ないのです。

治療方法

原因の特定

蕁麻疹の原因は多岐にわたり、また複数の要因が絡むことがあるため、血液検査等で原因がわかることはほとんどありません。

ただし「○○を食べた時に蕁麻疹がでやすい」「○○に触ると蕁麻疹が出る」と言った特定の原因が疑われるケースは、○○が血液検査が可能なものの場合は採血して確認することがあります。その他プリックテストなどが行われる場合もあります。

蕁麻疹の原因を突き止めることは非常に困難ですが、食物日誌や生活日誌をつけることで「○○を食べたら発症した」「○○をしていたら発症した」と言った要因が浮かび上がってくることがあります。日誌をつけることは一つの方法ですが、何か思い当たることがあれば、それを医師に伝えてください。

生活指導

蕁麻疹にはっきりした原因があれば、日常生活からそれらを取り除くことが大切です。 原因がはっきりしていなくても、ストレスや寝不足、不規則な生活が続くと蕁麻疹が起こりやすくなる方は多いです。ストレスとうまく付き合い、規則正しい生活と十分な睡眠を取るように心がけてください。

アルコールや辛い食事はかゆみを起こしやすくなるため、なるべく控えてください。

またある種の食物の中には蕁麻疹を起こすヒスタミンによく似た物質が多く含まれていることがあるので、それらの食物(例:サバなど青い背の魚、餅、タケノコなど)の摂取もできれば控えてください。

薬物療法

蕁麻疹はヒスタミンやそれに類似した物質が、体内の細胞から放出されたり、外部から取り込まれることで引き起こされます。このため蕁麻疹の治療には、主に抗ヒスタミン薬の内服や注射が行われます。

抗アレルギー薬は抗ヒスタミン薬の一種です。眠気が少ないため、蕁麻疹の治療には抗アレルギー薬がよく使われます。

蕁麻疹が完全におさまるまでには、ある程度の期間、薬を服用することが必要です。薬を飲んで治ったと思っても、途中で中止すると蕁麻疹が再発することがあるので、自己判断で服薬を中止せず、最後まできちんと薬を飲み続けてください